珍しいプロミネンス

 OBの木下さんから珍しいプロミネンスの画像をいただきました。

8月29日のポストフレアループと10月27日の3か所で巨大プロミネンスです。

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OBの木下です。相変わらず、晴れたら太陽を撮っています。最近は太陽の活動が活発になってきて、Mクラスのフレアが発生するレベル3の予報が出始めました。8月29日に撮った太陽に西端でCクラスのフレアが発生したようで、特異なループ状のプロミネンスが見えました。その約1時間半後には、ループが弾けて飛び散る様子が見えました。参考までに両方の疑似カラー写真①②を添付します。モノクロのままで部分拡大した画像③も作成しました。

ネットで調べたら、フレアが発生後に1000万度のループ状のフレアが彩層温度まで冷却することで見られる構造を「ループプロミネンス」または「ポストフレアループ」と呼ばれる、と書かれていました。

①2022年8月29日07時57分 ポストフレアループ疑似カラー

②2022年8月29日09時39分 ポストフレアループ疑似カラー

③ ①と②の元モノクロ画像の拡大(左方向が北になります。)


プロミネンス関連でもう1件のトピックスがあります。
10月27日のプロミネンスは、通常撮影ではほとんど見えないほど淡いものでしたが、
露出時間を伸ばすにつれて大きくなりました。最終的に左上には大きく広がったプロミネンスと、右下には細く伸びた2本のプロミネンスが現れました。参考までに画像④を添付します。
特に右下の下側のプロミネンスの高さは太陽の直径の約1/5ほど、地球の直径のほぼ20倍の大きさになりました。11年間太陽を撮ってきましたが、これほど巨大なプロミネンスは初めて見ました。
④2022年10月27日 左上と右下に大きなプロミネンス


撮影機材
望遠鏡:LUNT LS60THα/PT/B1200
カメラ:ASI183MM
赤道儀:8月29日 ビクセン GP2赤道儀
    10月27日 タカハシ EM-200赤道儀






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